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 文化、芸術と美しい自然景観を集約─花博の14のパビリオン

 

【文/Discover Taipei】

 

  待望の花博が開幕し、14のパビリオンでは咲き乱れる花々が来場者を迎え入れています。文化、芸術と美しい自然景観が集約されたこの会場は基隆河(河川)沿いに広がり、それぞれ特徴のある円山公園エリア、美術公園エリア、新生公園エリア、大佳河浜公園エリアの4つのエリアで構成されています。

 

円山公園エリア

  円山公園エリアに広がる花のじゅうたんは台湾の花々からなる芸術的な景観がメインになっていますが、花博ドーム:美の競艶館そばの世界の花特展エリアには台湾ではあまり見かけない珍しい花々が咲いています。また、エレガント花エリアでは季節ごとに同じ種類で異なる品種の花々が展示され、その多様性がわかるようになっているほか、果樹園区では台湾の果樹の異なる姿が見られます。元中山足球場(中山サッカー場)の観覧席に設けられた花の虹エリアでは順番に異なる色の花が咲き乱れ、花博でもっともカラフルなエリアになっています。

花博ドーム:美の競艶館~施設内のパビリオンで競うフラワーアート

  花博ドーム:美の競艶館は元中山足球場(中山サッカー場)内にあります。日本統治時代に建てられた歴史的建築の中にデザインセンスのいい新たなパビリオンを設け、新旧が交錯する施設内のパビリオンではフラワーデザインのコンペや特別展が開催されます。

花博シアター:真相館~台湾の真相に迫る

  児童娯楽センター内の「明日世界」3Dシアターを改装した花博シアター:真相館では今はやりの3D技術を駆使して生態系の危機を訴え、自然環境への配慮を促します。

流行館(遠東エコアーク)~エコのニュートレンド

  流行館の外壁は150万個の回収ペットボトルでできています。エコというコンセプトを取り入れた同館は台湾でもっともエコな建築で、世界初の二酸化炭素排出量ゼロの建築など7つの世界記録を持っています。

文化館~伝統芸術

  伝統的な福建式建築と広東式建築が活力ある新たな文化スペースに生まれ変わりました。古の人が詠んだ花への思いをかみしめながら、演劇、音楽、舞踊、陣頭(伝統的な音楽、武術、踊りなど)、雑技などを通して、民間に伝わる伝統芸術の美しさを知ってもらいます。

有名人館~花の世界でテレサ・テンと出会う

  ハイテクと芸術を駆使して、台湾の歌姫、テレサ・テンの才能ある魅力に迫ります。テレサ・テンがこよなく愛したバラをメインに彩られ、花びらが舞う中、まるで永遠の美しい歌声が聞こえてくるようです。

美術公園エリア

  美術公園エリア全体に広がる世界の庭園は世界各地の花々で覆われ、各国の花園の中を行き来することができます。また、新生公園エリアにつながる「花のトンネル」は光と自然の生活をテーマにふたつの美しいエリアを結ぶ掛け橋になっています。

美術館~自然、美学、芸術の饗宴

  台北市立美術館はこれまで台北人がレジャーを楽しみ、憩いを求めて集う文化スペースとしての役割を担ってきました。現在は花博に合わせて、フラワーアート作品の展示とコンペなども行い、花博の展覧内容を豊富なものにしています。

故事館~100年前の台湾のオシャレな生活を再現

  ファンタジーなクリーム色の建築はイギリスのチューダー様式を採用した洋館です。文化財としての故事館が100年前の台湾のオシャレな生活のあでやかな姿を物語っています。

アロマ館~思い出グッズの旗艦店

  アロマ館は六輪のアサガオの花びらが重なり合うようなイメージのデザインになっている独特の建築です。1階は花博グッズの旗艦店、2階はフードコートになっています。花博のすばらしい思い出を形にできるだけでなく、おいしさとして記憶に残すこともできるのです。

花博ホール:チョウ館~花が舞いチョウが飛ぶエコライフ

  花博ホール:チョウ館は1,200席のキャパシティを有し、開幕イベント、閉幕イベント、そして大型の国際公演が行われます。館内のコンテンツがさまざまな姿で展開されるように、建築の外観もまた角度によって竹かご、テントウムシ、サナギなどに見え、チョウ館のコンテンツのようにその姿を変えています。

新生公園エリア

  新生公園エリアに広がるのは山、滝などを盛り込んだ造景と竹林の小道で構成される台湾の福建式庭園です。養生館前の両サイドにある怡情園はアジアの要素を取り入れたシンメトリーの幾何学的な花園です。また、躍動がコンセプトの木陰の花壇には低木の生け垣や立体的な生け垣で視界を遮った花の迷路があり、新生公園エリアで今と昔が交錯する神秘的な色合いを演出しています。

未来館~未来の農業と園芸

  未来館は台湾初のインテリジェント省エネ温室建築です。台湾の熱帯、亜熱帯、温帯、寒帯の4つの生態と1500種類の植物を展示し、台湾の豊富な自然環境と農業園芸の成果を訴えます。

天使生活館~自然の生活への回帰

  大自然こそ万物を創造する神が創りだしたすばらしい芸術です。芸術にハイテクと文化を取り入れたエンジェルライフ館では台湾の山々と水の流れ、そして花の多彩な姿を目にすることができます。

ドリーム館~夢を五感で体験

  花びらの迷路をくぐり抜けながら花と戯れたいと思ったことはありませんか?ドリーム館では世界の最先端を行く5つの技術を駆使して、不思議さいっぱいの五感の旅へエスコートし、そんな夢を実現させてくれます。

養生館~ヘルシーな酸素を供給/樹齢百年の盆栽

  台湾全土の盆景協会やコレクターが所有する珍しい盆栽を網羅した養生館では樹齢百年、さらには千年の樹木や独特のスタイルの盆栽を展示し、台湾の造園産業の文化的素質と独特のデザイン技術を知ってもらいます。

花茶殿~古の品とグルメでタイムスリップ

  林安泰古厝を改築した花茶殿に足を踏み入れるとまるでタイムトンネルをくぐり抜けたかのようです。伝統的な手法による創作品や文物を通して、古の人々が花を慈しみめでた心を感じ、今に伝わる花のグルメを味わえます。

大佳河浜公園エリア

  大佳河浜公園エリアへは新生公園エリアから「花のトンネル」を通って行け、仕切りごとにそれぞれ異なるさまざまな植物を配置した「緑のトンネル」を歩いていると、心地よくすがすがしい気持ちになります。エリア内にパビリオンはありませんが、美しい花のじゅうたんエリア、バラエティーに富んだ果物・野菜栽培エリア、自然のままの劇場がコンセプトの希望の噴水のウォーターステージ、テント型アリーナの花博アリーナなどがあります。また、こども探索エリア、親子休憩エリアを設置し、対話型ゲームを通して子どもたちが花や植物の知識を深められるようになっていて、家族連れで花と生態の美しさに触れながら五感で楽しめます。

 

 

 

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